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フランちゃんとおぜうさまの話。
色々リハビリと練習。 相変わらず糞過ぎる出来だ…。 痛くない筈はない。きっと痛い。とても痛い。きっととても痛いのだろう。 なのに、どうして。 どうして、どうして、どうして。 「ねぇ、なんでよ」 口の中が粘つく。そして絶えず鉄の味が広がっていた。どんなに唾液に絡めて飲み込んでも、それは無くなりやしない。 わたしの問いかけにお姉様は潤んだ瞳で返す。言葉で返さなかったのは彼女の口が必死に酸素を求めていたからだと思う。それとも、恐怖や痛みで声が出なかったのだろうか。 「なんで何も言わないの。痛いとか嫌とかこわいとか気持ち悪いとか、なにか言ってよ。なんで黙ってるの」 前言は撤回する。お姉様に限って恐怖や痛みで声が出ないなんてことはない。たとえ感じていても、出さないだけだ。 今もそう。出ないんじゃなくて「出さない」だけ。こんなおかしいわたしに何も言わない、言ってくれない、言ってくれやしない。何故なら彼女はこの世界の誰よりも優しくて、この世界の誰よりも愚かだから。誇り高い吸血鬼なんて、ハッタリも良いところだ。 先程の問いかけにも、お姉様は言葉を紡がなかった。ただ、目を少し細めただけだった。なんで黙ってるの。黙ってるから調子に乗っちゃうんだよ。ねぇ、なにかいって。お願いだから。 「黙ってるから、だまってるからまたこうやって繰り返しちゃうんだよ。黙ってないでなにか言ってよ。ねぇ、お姉さま。拒否してよ、拒絶してよ。はやく、否定して、わたしを、総てを、おかしいって、ねぇ、おねえさまッ!!」 普通じゃない。正常じゃない。わたしは気が狂っているのだ。495年間幽閉されながらずっとそう思って、そして疑わなかった。 おかしいわたしはなにもつくりだすことができない。そんなわたしにふさわしい能力。「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」。与えることは出来ない。奪うことしか出来ない。わたしは有力で無力だ。 それなのにお姉様は苦しいくらい優しくわたしを了承して、受容して、わたしの総てを肯定する。正気だって、狂気じゃないって、495年間ずっとそう信じ続けている。 違うのに。わたしは正気じゃないのに。狂気だから、こんなことをしちゃうのに。なんで拒否しないの、拒絶しないの、否定をしないの。 「…また、だんまり?」 わたしの叫びは空しく地下室に響くだけだった。その声に答えてほしかった人は、やはり何も答えてくれやしなかった。 優しさが、痛い。 約2000文字。もっとすっきり文字数少なくまとめて書きたかったんですけどね。あああもう技術不足だなぁああぁぁああ。 説明すると一応お姉様大好きなフランちゃんが愛余ってばりばり一週間に五回は(物理的に)食べちゃう話。でもお嬢様は優しいから何も言わない話。こんなのおかしいって普通じゃないって気付いてるけどはっきりとした拒否拒絶否定がないから繰り返しちゃう話。フランちゃんは受け入れないでほしいってお願いする話。でもお姉様は優しいからひたすら受け入れる話。その優しさが痛い話。解りにくいですよね、ホントすいません精進します。 あ、勿論物理的じゃなく性的にでも食べて頂きたいです。その内書いてもいいだろうか。…良いですか? まぁその場合は技術的な問題が無理なく生じますが。あともうひとつ。 はやくおわらないかなぁ。 あ、ちなみにスカーレット姉妹支援作品ってことで。無理ありますけど。 PR この記事にコメントする
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